立ち上げた事業内容と経緯

「観光」の枠を越えたツーリズムにこそ、地方創生の鍵がある

日本を訪れる外国人は今も増加の一途をたどっていて、2017年は過去最高となる約2870万人もの外国人が日本を訪れました(*1)。みなさんは、訪日外国人の増加によって、日本に旅行者が増えると想像すると思います。たしかに、2013年世界遺産に選ばれた富士山など日本が誇る観光名所には、毎年多くの外国人旅行者が訪れます。
しかし、訪日外国人は旅行目的だけではありません。日本で開催される国際会議や学会、展示会など、ビジネスを目的に日本を訪れる外国人も多く存在しており、そのイベントが開催されることによって、交通や宿泊、飲食などの大きな経済効果が期待されています。記憶に新しい、2016年に開催された伊勢志摩サミットでは、2日間の開催で約1070億円(*2)の経済効果があったといいます。
そして、ヒトコムでは何年も前から、このツーリズム分野に着目しており、当社の強みである“人”を軸として、MICE(*3)事業などを中心にビジネスを創造してきました。ヒトコムは近年のインバウンド需要にたいして、観光事業だけに留まりません。「観光+スポーツ」、「観光+歴史」、「観光+文化」など、観光に付加価値をつけ、マネタイズを創造することで、地方創生に貢献していきます。ビジネスとして事業を創造するだけではなく、社会貢献につながる事業を創造していると、日々実感しております。
このように、常に社会の要請に応え、新しい事業を展開している当社では、既存の「観光人材サービス部」の機能を拡張した「ツーリズム事業本部」を昨年9月に立ち上げました。
*1 出典:日本政府観光局(JNTO)「平成29年 訪日外客数」
*2伊勢志摩サミット三重県民会議事務局総務課
*3会議(Meeting)、企業等の報奨・研修旅行(Incentive travel)、国際機関や学会等が行う国際会議(Convention)、展示会や見本市、イベント(Exhibition/Event)等の総称

苦労したこと、やりがい

“顧客のニーズ”דヒトコムのできること”が
チャレンジを叶えた

当社には事業フィールドを広げるために、新しいことに挑戦する人が多いのが特徴です。私は昨年8月まで配属されていた東北支社で新たな事業を展開し、その社風を体感してきました。中でも一番印象に残っているのは、仙台を本拠地とする東北楽天ゴールデンイーグルスの球場運営のサポートに関わったことです。当初は「できれば地元の企業にお願いしたい」という球団側の意向があったため、なかなか入り込む余地はありませんでした。そこで私は地道に球場に足を運び、課題の改善や解決に向けた提案を行って、まずは顧客のニーズを引き出せる関係性づくりから始めました。東北楽天ゴールデンイーグルスでは、観覧車やメリーゴーラウンドを設置したテーマパークを球場にオープンするなど、”野球”にこわだらない楽しい空間を提供しています。これは野球を観ない人にも球場に足を運んでもらって、観客動員数をあげるのが狙いですが、リピーターを増やすためには“人”が大事です。そこで、高いホスピタリティ精神を持つスタッフの派遣や研修プランを提案し、導入・実現を主導しました。顧客のニーズを引き出して応えることで信頼を勝ち取り、球場運営のサポートを任せてもらえるようになったときはうれしかったですね。1年ほど時間はかかりましたが、やりがいを感じた瞬間です。

事業の成長ビジョン

ホスピタリティプランを踏まえたスポーツイベントに対応

2019年のラグビーワールドカップなどの大きなスポーツイベントでは、当社ならではの“人”をからめた提案を実現していきたいと考えています。たとえば欧米では、スポンサーなどVIP待遇の顧客に対して、試合の観戦だけでなくワインや食事、トークショーなどの付加価値を提供する“スポーツホスピタリティ”が普及しています。国際的なスポーツイベントでは、こうしたホスピタリティプランを踏まえたツアーが企画されるので、当社でもそれぞれのツアーや企画ごとにお客様にご満足いただける接客・接遇を提供したいと考えています。スポーツホスピタリティは、まだ日本ではさほど普及していませんが、今後は需要が増していくでしょう。社会のニーズを見極めながら、招待客や観戦客のレイヤー(階層)に合わせたサービス事業の開発にも取り組んでいく予定です。

学生へのメッセージ

若い感性を活かして、好きなことを仕事につなげるアイデアを

「新たな事業にチャレンジできる」のは、当社の大きな魅力です。ですから、我々が一緒に働きたいのは、好きなことやこだわりを仕事につなげる具体的なアイデアが出せる人。たとえば「スポーツが好きだから、こういう顧客にこんなふうに営業したい」など、アイデアや意見をしっかり持つ人に来てほしいですね。実現可能かどうかはさておき、若い人の感性で新しい風を吹き込んでほしい。広範囲の知識を持つジェネラリストより、特定の分野に特化したスペシャリストタイプの学生を求めています。たとえそれがニッチな分野だとしても、「自分がやりたいことを、ヒトコムなら実現できる!」という情熱を持った人と、ぜひ一緒に働きたいです。